09
1
2
3
4
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
30
   

ロシナンテの朝

<ロシナンテの朝>

 自動車を棄てて一ヶ月経った。お天気が気になる。気持のいい青空の見える朝は心楽しい。自転車は風を切って気持ちよく走る。騒音をたてない。排気ガスも出さない。場所もとらない。足腰の鍛錬になる。晴れた日にタンポポに通う朝は至福の時。自転車は人間の発明した文明の利器の中で唯一、自然の摂理に適うものではないかと思う。
もっとも、ぼくの住まいは近くにスーパーがなく、買い物が大変。土日は一週間分の買い物リストを用意して、万々のサニーマートへ、駅の向うのサンシャインへ、毎日屋愛宕店へ、COOP吉田へ、お菓子の材料のマルコへ、大汗かいて二往復、三往復。
 自転車に乗って分かることだが、街中の道にもかなりのアップダウンがある。急な登り坂にかかると、荒れた山道を三里、毎日自転車で往復した半世紀前の高校生時代が蘇る。まだまだオレは若い、なんだ坂こんな坂、気合が入る。
 さて、収支決算。雨の日の電車賃、タクシー代、カウンセラーの先生の所へ伺う時はレンタカーも使う。お金が飛んで行く。ガソリン代、駐車場の使用料、修理代、税金は要らなくなった。まあとんとんか。環境負荷が少なくなった分だけ、未来世代にお返しできていると考えよう。足腰の鍛錬は健康にプラスするだろう。
 想定外の難儀は、ぼくの古い自転車、今朝は一ヶ月で二度目のパンク。帰りに県庁前の修理屋さんまで押して行くしかない。そうだ。十年ほど前まで、南はりまや町で古書店、タンポポ書店を経営していた我が愛する詩人片岡千歳さんの愛車にあやかって、君をロシナンテと命名しよう。ロシナンテ、大事に乗るからね、あまり度々パンクしないでね。
スポンサーサイト

打たれ弱く生きる

<打たれ弱く生きる>

 現役の頃、同僚や知人から「大崎さんは打たれ強い」とよく言われた。これはとんでもない美しい誤解。ぼくは、並外れて肝っ玉も小さい、権力には弱い、腕力は子どもの頃から、からっきしダメ。その結果、人生はほとんど打たれっ放し。ふらふら、ひょろひょろでも、生き延びざるを得なかったというだけのこと。
 ただ、ふらふら、ひょろひょろ生き延びるために、自然に身に付いた知恵、自分のための支えはみたいなものはいくつかある。これは、もしかしたら、人生の入り口で踏み迷う人達のお役に立つかもしれない。
 一つ、自分は自分、人の行く方には行かん、という偏屈な美学。劣等感のかたまりだけど、なぜかこの偏屈な美学にだけ根拠の無い自信がある。
 二つ、日陰の友を持つ。ぼくには数多くの友達はいない。敗れた時、疲れた時、嵐の荒野を独り歩く時、ぼくを忘れないでいてくれる友をほんの少し持っている。ぼくにはまだあの人が残っちょる、と思えると、独りでも生きていける。
 三つ、自分だけの、金のかからない趣味を持つ。円満橋の下のボラ、裁判所前の歩道のスミレ。市役所の前庭のネジバナ。低空飛行の人生でも、高い志を持ち続ける。ぼくの志は、困っている人を助けること、人の心の痛みに想いを寄せること。

たんぽぽ教育研究所のサイト

こちらをクリック!
たんぽぽ教育研究所

最新記事

カテゴリ

リンク

QRコード

QRコード