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語らずに終わっただろう多くのこと

語らずに終わっただろう多くのこと


ぼくは全く思いもかけないところで
あの「にんじん」の作者
その名さえうろ覚えであったルナールに出会う
名前だけしか知らなかったチェホフに
名前も知らなかったマンスフィールドに
あの人たちの孤独と沈黙
語らずに終わっただろう多くのこと
弁当袋を肩に出かける憂鬱な朝
濡れしょぼくれてはりまや橋で乗換えの電車を待つ夕
ぼくは心の中でつぶやいてみる
So this is what life is,is it?
<これが人生というものか>
いい言葉じゃないか
あの人たちが語らずに終わっただろう多くのことに想いを馳せると
いつもと違う人生が見えてくる



*阿部昭「短編小説礼賛」(岩波新書)から
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