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子どもの人権を守る

東かがわ市夏季人権講演会講演  2015.8.24 14:30~16:00(90分)  

 <子どもの人権を守る> 

お招きへの感謝・皆様の日頃のご苦労に敬意と感謝

「小さな弱い人を守る」活動を通じて辿り着いた考え方を語りたい
  自分に子どもの人権を語る資格があるかどうか確信が持てないが機会を頂いたので
  私は、その振りをしているが、教育や人権、カウンセリングの専門家ではない
  私の考え方は全部たたき上げ、実体験から身に付けたもの
実体験から辿り着いた私の教育哲学は「小さな弱い人を守る」だから「人権派」と
  しかし、私は、我が子も含め、小さな弱い人を守り切れなかった・ただ、
  我が子も、高知県の子ども達も・守り切れなかったがゆえに学んだものがある
  不登校の我が子と共に歩んだ孤立無援の25年、精魂をこめた教育行政8年
  不登校・イジメ・様々な障害、ひきこもりなどの支援活動を続けた15年
  その経験を通じて辿り着いた、自分でなければ語れない事を語りたい
  何か、一つでも皆様の人生を心豊かなものにするためのヒントがあれば幸い

まず、「人権」という言葉をめぐって、人権という言葉が軽く扱われ過ぎていないだろうか
  例えば学校で
  授業、部活動の場で、いじめ、不登校などで、数多くの子どもの悲鳴が聞こえる
  子どもの人権は学校生活の至るところで侵されていると思わざるを得ない
  そういう認識が皆様にあるだろうか・私達は組織の中にいると
  子供を置き去りにして組織の擁護に走りがち・我が身の振り返りがあるだろうか
  自分自身の胸にいつもそれを問うていたい
  例えば家庭で
  痛ましい児童虐待事件が続いているが、それだけでなく
  子ども達は家庭で本当に慈しんで育てられているだろうか
  <バスの中で見かけた微笑ましい親子に見る不安>
  保護者は子ども達の話を真剣に聴いているだろうか
  私は聴けていなかった・その報いを今引き受けて呻いている
  例えば世の中で
  我が国は世界有数の経済大国になったが、国民の経済格差も拡大した
  経済的格差の広がりが、心の絆の崩壊、生活基盤の崩壊をもたらしている
  子育ては本来社会全体の責任・しかし心の絆を失った社会は
  その責任を果たす力を失っている
  もう一つ、豊かな国になるために私達が支払った代償
  自然環境の破壊を許して来た私達の生活のあり方が、未来世代の生存権を侵害
  このように見てみると、人権という言葉は至る所でさも大事そうに扱われているが、
  私達の日頃の行いは、子どもの人権を至る所で侵していると言わざるを得ない
  私達は人権という言葉を、反省もなく軽やかに使い過ぎていないだろうか
  私達は子どもの人権を大切にしているつもりで、踏みにじっていないだろうか
  人権について本気で考えるなら、まずそれを自らに問うことから始めるべき

もう一つあえてタブーに触れておきたい・人権教育は実態を伴っているだろうか
  これは教育行政に長くいて実感してきたこと
  人権教育を取り巻く外側の課題――敬して遠ざける雰囲気が厳然としてある
  教育行政の中で、学校現場で、人権教育は教育課題を解決するカギでありながら、
  現実にはそう認識されていない・教育の場で活かされていない・祭り上げられているだけ
  例えば重要な教育政策決定の場に人権教育の責任者が呼ばれない
  人権教育の内側の課題――私達は人権教育に取り組むふりをして人権にあぐらをかいて来なかったか・祭り上げられることで満足していなかったか
  枝葉末節、皮相な「人権」に目を奪われていなかったか
  人権教育が前面に出ることが必要な場面で、その姿が見えない
  いじめや不登校、障害のある子ども達のために、どう闘っているかが見えない
  人権はどんなに丁重に祭り上げられても、それだけでは意味を持たない
  人権を守る実践によってのみ、意味を持つ
  人権は人生をどう生きるかを自分自身に問い続けることによってのみ意味を持つ

さて、本題、人権とは何だろうか、人権の中身、眼目はなんだろうか
  小林完吾さんの言葉「子どもに生を与えたということは、親が付き合ってやれない死を与えたということ。であれば、生きている一瞬一瞬が生きていて良かったと思えるものであって欲しい」
  全ての子どもを、今、生きていてよかったと思えるようにする責任が私たちにある
  我が子だけでなく世界中の全ての子ども、将来ではなく今、生きていて良かった
  「全ての」と「今」に大きな意味がある
  政治に国境はあっても、経済に国境の無い時代
  我が子の幸せと世界の子ども達の幸せは不可分の時代、我が子だけの幸せは無い
  我が子の幸せを願うなら、世界中の子どもの幸せのために行動することが必要
  これが、21世紀という時代の人権の中身、眼目

しかし、子どもの人権の現状はどうか、先に触れたが象徴的な問題にもう一度触れる
  子ども達の生きる権利、学ぶ権利、幸せになる権利が、至る所で侵されている
  不登校
  小中学生全国12万人が減らない、その周辺に数倍の潜在的不登校がある
  不登校に対する教育界、地域社会の理解・認識は、いまだにきわめて浅い
  <本人に、家庭に問題があります・・個人の問題にすり替え>
  不登校は社会問題、不登校対策で、不登校問題は解決できない
  カウンセラーの配置では解決できない・新たに発生する環境を変えなければ
  学校に復帰することで不登校問題は解決しない・そこに居場所がなければ
  学校が子どもにとってつらい場所であるなら、変わらなければならないのは
  学校・現在の不登校対策は子どもの方を変えることに圧倒的ウェイト
  不登校は50年前は無かった、過酷な競争社会が生み出した社会病理、社会問題
  こうした認識が決定的に欠けている
  いじめ
  いじめも過酷な競争社会、管理社会が生み出した社会病理、社会問題
  正確な情況を把握する方法が無いがすべての学校の中で蔓延していることは確実
  <我が校にイジメはありません>というのはウソ、現実を知らないだけ
  いじめ対策では、いじめ問題は解決できない・現状は和解を演出して事足れり
  日常の教育活動の中で、ハンデを背負った子どもを心にかける意識が最も大切・これが人権感覚
  児童虐待                    
  親は命懸けで我が子を守るのが自然・自然から遊離し過ぎた生活がもたらした悲劇が児童虐待
  世間の大きな誤解・児童虐待は親子を引き離すことでは解決しない社会問題
  子どもの生命を守ることと親子関係の修復と、二つの問題の解決が必要
  ゆえに親子の引き離し、子どもの保護だけでは、虐待問題は解決できない
  児童虐待も社会病理
  児童虐待も、一家庭、一個人の問題としてとらえることでは解決できない
  人々が温かい絆で結ばれる社会を作ることでしか解決できない
  悪い親はいつの時代にもいる・人々の絆、社会のモラルで補うことが必要
  学 力
  世間のおおいなる誤解・受験学力では子どもは幸せになれない・野口先生の話
  折角入学した高校を止めて行った子ども達・自尊感情を育むことこそ必要
  しかし、現実は受験学力オンリーの学力観が今なおこの国を支配している
  受験学力対策では、学力問題の根本解決はできない・子どもは幸せになれない
  大学は今、教えられる事に慣れ切って、自分で学ぶことを知らない不幸な学生で溢れている
  生きることが困難な21世紀に求められるのは、人と温かい心の絆を結ぶ力
  友達との競争に勝つ力でなく、友達と助け合う喜びを知る力
  そういう力の基盤となる学力こそ、子ども達を幸せにする真の学力
  残念ながら、学力観は混乱し、社会的合意は到底できそうにない
  それは子ども達にとっておおいなる不幸・子どもの人権に対する冒涜

このような子どもの人権の危機の背景には何があるのか
  教育の危機を説く人はいる・しかし、その社会的背景を追究する人は誰もいない
  社会的・構造的背景を解明しないと、問題の根本解決はできない
  まず、教育の責任は誰が背負うのか・責任者不在の問題がある
  教育の責任は、家庭・学校・地域社会全体が等しく背負うべきもの
  教育の責任を社会全体で背負わないと、子どもの人権は危険にさらされる
  しかし、現実には、親、学校、教育システムの責任と小さくとらえられている
  人間は社会的動物、社会全体で育てなければ子どもは社会を支える人になれない
  家庭や地域の教育力の低下の問題がある
  経済成長政策の選択・一次産業の衰退と経済格差の拡大
  地域社会の心の絆の崩壊・これが家庭や地域の教育力の崩壊の原因
  どう解決するか、日本国中、誰も答えられない難問
  さらに、格差社会の到来という問題がある
  小さな農業が基幹産業である時代は、人々の経済格差が小さい・自然に助け合う
  経済的格差が一定以上大きくなると、人々は助け合わなくなり憎み合う
  無制限の経済格差の拡大を容認する社会である限り、差別は無くならない
  社会的・構造的な背景から子ども達の生育環境全体を建てなおす方法を考えない限り、子どもの人権は風前の灯であり続ける

それでも、私達は子どもの人権を守らなければならない・どうすればよいか
  子どもの人権をどうやって守るか・そのために必要な哲学
  2000年4月の第一声「弱い立場に置かれている子ども達の味方であって欲しい」
  この「小さな弱い人を守る」という教育哲学を8年間一貫・私の誇りはこれだけ
  結果は惨憺たる敗北だったが、無名の市民の中に理解者がいたことに勇気を頂いた
  小さな弱い人が守られる学級・学校ができる時、全ての教育課題が解決する
  小さな弱い人が守られる社会が良い社会、そこでは大きな強い人も幸せになれる

子どもの人権をどうやって守るか・その方法論
  家庭では
  親と子の信頼関係がすべて・それが他者との信頼関係づくりの基盤になる
  それがあれば、子ども達は胸を張って社会へ巣立って行ける
  親子の信頼関係を築くには、子どもの話を聴く事・人生の時間をそのために使え
  生活習慣・生活リズムの定着・体内時計に合わせると心と体が安定する
  遊び・お手伝い・豊かな生活体験が折れない心、生きる知恵や力を育てる
  現代の教育の最大の課題、自己肯定感はこうした努力を通じて育まれる
  親自身が心豊かに生きる・子どもはその背中を見て育つ・背中を見せられる親に
  学校では
  学校だけに教育の責任の全てを押し付けると、学校は子どもを管理する場所に
  しかし、子どもの人権を守る強い意思があれば、学校にできることは、まだある
  教育課題は教育の本質から読み解くことが大切
  学力対策で学力問題は解決しない・不登校対策で不登校問題は解決できない
  教育の本質から読み解く学校教育の改善は、三つの経営改善に収れんする
①教科経営の改善――良い授業とは、教師でなく生徒が主役である授業
  一番勉強のできない子どもが活躍する場がある授業
②学級経営の改善――教師の価値観・人権感覚次第で学級は生きも死にもする
  日常の教育活動の中での教師の人権感覚が試される・ABCくんを忘れない
③学校経営の改善――みんなで悩んで問題解決を考えるプロセスを経営に取入れる課題は教職員全体で共有する・生徒、保護  者、地域住民に助けを求める・学校を開
  三つの経営改善の味噌・どれか一つに徹底して取り組めばOK
  地域社会では
  豊かさを獲得するために経済成長路線を選択した私達
  産業構造の変化・一次産業の衰退・経済的格差の拡大・助合いより憎しみの増幅
  コミュニティの崩壊・温かい心のつながりの崩壊・これが教育の危機を招いた
  人間は社会的動物・社会全体の協力で育てられてこそ社会を支える人間になれる
  若者のひきこもり、猟奇的な犯罪は育ててくれなかった社会への復讐
  私達は我が子だけでなく人様のお子様のお世話になる身・人様のお子様も我が子と同じように大切に育てる責任がある
  慈しみ、見守り、叱って育てるためには、子どもとの信頼関係があることが前提
  心の絆の壊れた地域社会は人を育てられない・心の絆の回復が必要
①心の絆のある地域社会の再構築・誰も答えられない難問だけれど
  一次産業の再生の道を考える―一一次産業は人々の助け合う心を再生する
  経済的格差の縮小を目指す――経済的な格差の拡大は憎しみを生む
  みんなで、貧しくても、心のつながりのある社会づくりを意識すべき時
②新たなコミュニティのあり方を構想する
  各地で取組まれている地域おこし活動も新たなコミュニティを生む可能性
  学校を核にしたコミュニティは作れないか
  学校を地域に開く
  社会的弱者を支える活動を核にしたコミュニティは作れないか
  西土佐のピース、たんぽぽ教育研究所
③一人ひとりの生き方が地域社会を温かい方向に変える
  政治的な運動で社会は変えられない
  目の前で困っている人を助ける・助けたつもりで、いつも助けられている私
  小さな個人の生き方の変革から、社会のあり方を変える展望が開ける
  人の意識を変えるのでなく、自分自身を変える努力をまずしていきたい

最後にまとめ
  人と人との信頼関係が子ども達の生きる力を育てる基盤・子どもの人権を守る基盤
  不登校の子ども達の高校定着率に関する研究レポート
  親と子、子ども同士、教師と生徒、大人と子ども、誰かとの信頼関係が子どもの心を最後に支えるカギになる
  良い人間関係を結ぶべースは、人付き合いや世渡りの技術ではない
  私が、あなたが、人生を如何に心豊かに生きるか
  人生を心豊かに生きる術・孤独で弱い人間である私が身に着けた知恵
  日常生活の周辺に小さな喜びを見つける・小さなものを愛する好奇心      
  自分の心の痛みを通じて人の心の痛みを知る・人の心の痛みに想いを寄せる想像力
  自分を支えてくれる人との出会いをもたらしてくれる
  目の前で困っている人がいたら手を差し伸べる・その人が自分を助けてくれる
  自分が心豊かに生きていれば、それは周囲にいつか伝わり、社会を変える力になる
  たんぽぽ教育研究所もその一環・教育相談・居場所・教育政策の研究を市民の皆さんと共にやっていく
  その向こうに子どもの人権が真に大切にされる新しいコミュニティを展望したい
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