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I am OK

<IamOK>

 “たんぽぽ” へのご相談は、最近はひきこもり、発達障害や精神疾患が急速に増えていますが、それでも、昔も今も最も多いのは不登校に関わるものです。
 子どもは学校に行かなければならない、行くのが当たり前、という考え方が世の中全体に岩盤のように定着しています。だから、ある日突然、我が子が学校に行かない、行けないという事態になると、大抵のお父さんお母さんは周章狼狽されます。
 子ども達が自然な、バランスの取れた成長を遂げるために、同年代の子どもと一緒に遊び、一緒に勉強することは良いこと、その意味で、学校の存在意義はあります。
 ただ、我が子も含め、不登校問題に30年も関わっていると、学校は何が何でも行かなければならないもの、とは思わなくなりました。
学校は社会の一部、大人社会の縮図です。否応無く大人社会の姿を反映します。過酷な競争、格差、イジメの構造はそのまま、現在の学校の実情に反映されています。
カウンセラーとしては、どうやって学校へ行けるようにするか、という現実的な対策をご相談に来られた保護者と一緒に考えざるを得ませんが、ぼくが密かに願っていることは、子ども達がいつの日か、「IamOK」自分を肯定する人生観を獲得してくれることです。
 学校に行けなくても、勉強ができなくても、腕力が弱くても、走るのが遅くてもOK。そんなことは人生に何の影響も与えません。ありのままの自分を受け容れる、それが最強の生き方の出発点。人間として最高の価値であるやさしさの原点。
 やさしい心だけあれば、人間は生きて行けます。小さなものを愛する。人の痛みに想いを寄せる。そんな気持さえ持っていれば、人はどんな境遇に置かれても幸せをつかめます。
 ぼくに「IamOK」という考え方を教えてくれたのは国分康孝先生の小さなブックレットでした。この小さな本はかなり以前にどなたかにお貸しして、その後“たんぽぽ”の本棚には戻って来ません。まあ、お貸しした本の90%が戻って来ないのは先刻承知、どうということはありません。近頃、ぼくの物忘れは一層ひどくなりましたが、「IamOK」はしっかり憶えていますから。
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