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この命なにをあくせく

この命なにをあくせく

                                           たんぽぽ教育研究所 大 崎 博 澄

 ぼくの仕事机の隅に、少し古びた小さなメモ用紙がセロテープで貼り付けてあります。十数年も昔の現役の頃、相次ぐ仕事上の難題を抱えたぼくを気遣って、親しい同僚がさりげなく書いてくれたものです。
  昨日またかくてありけり
  今日もまたかくてありなむ
  この命なにをあくせく
  明日をのみ思ひわづらふ
 これは、ご存知の方もおられると思いますが、島崎藤村の千曲川旅情の歌の一節。
 “たんぽぽ”には抜き差しならない、解決のしようのない悩みを抱えた皆様がたくさんご相談に来られます。ぼく自身も同じ、抜き差しならない悩みを背負って生きていますので、ほろほろと流される涙の味はよく分かります。
 信頼できる医療機関や相談窓口など、現実的な問題解決の手立てはもちろん考えますし、我が身に置き換えながら、あれこれ励ましの言葉も選びますが、こんなことをライフワークにして二十年、試行錯誤を繰り返しながら辿り着いた近頃のぼくの思いは、問題を解決することよりも、問題を理解することが大事だな、ということです。
 悩みや苦しみを一挙に清算することは難しい。しかし、悩みや苦しみを分かってくれる人が何処かにいれば、私達はそれを支えに生きていける。
 ぼくも、つらい時は同僚の書いてくれた古びたメモを読み直し、自分を支えてくれている人のお顔をいくつもいくつも思い浮かべ、自分は独りではないと言い聞かせて、明日を思いわずらわない勇気をいただいています。
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