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不登校という希望

<エッセイ>不登校という希望

たんぽぽ教育研究所  大 崎 博 澄
<困難な壁に囲まれた社会問題>
不登校は、現代日本における最も深刻な教育問題であると同時に、由々しい社会問題、社会病理です。
不登校は、本来、人とのつながりの中でしか生きられない社会的動物である人間が、社会とのつながりを遮断されて生きていかなければならない。多くのケースで原因がはっきりわからない。確立された支援のあり方がない。従って前途に社会復帰への明確な道筋が見えない。くわえて、教育機関、地域社会、国民の不登校に対する本質的な理解がきわめて浅く乏しい。そういう非常に困難な壁に囲まれた社会問題です。
不登校、当事者本人にとっても、家族にとっても、これほど過酷な人生はありません。
 現在の我が国の小中学生の不登校は、様々な対策が講じられているにもかかわらず、およそこの10年間、統計上10万人程度、発生率は5%未満程度のレベルで大きな変化はありません。
しかし、統計には表れませんが、学校に行くのがつらくてたまらないのを我慢して登校している子ども、休んだり登校したりを繰り返している子ども、教室に入れず保健室登校しかできない子どもなど、登校することが大きなストレスになっている子ども達が多数いますから、潜在的な不登校は統計上の数字の数倍にのぼると推定しなければなりません。
 さらに、不登校は今、小中学生から高校生、大学生、そしてウツや出社拒否、ひきこもりといった形で中高年の社会人にまで、深く静かに広がっています。
 このように、不登校は単なる教育問題の範疇を越える由々しい社会問題なのですが、残念ながら世の中の不登校に対する認識はきわめて浅くかつ不正確で、大きな社会問題、教育問題でありながら、体系的な学問的研究も、ほとんど手つかずの状態です。そのことが、不登校問題の解決の困難さ、当事者の苦しみ、絶望感を一層大きくしています。
<不登校の鬼>
ふり返ってみれば、ぼくの人生はこの不登校とともにあったような気がします。ぼく自身が、学校になじみにくい子どもでした。まだコミュニティというセイフテイネットが存在していた1950年代、60年代の田舎だったから、ぼくは不登校にならずにすんだのだろうと思います。
内向的で、体力も運動能力も極端に劣り、感受性だけ鋭いぼくの資質を受け継いだぼくの子ども達も、学校という現代の生きづらさの象徴、過酷な競争社会の縮図の中で随分苦しみました。
よく辛抱してがんばったぼくの長男は、高校二年生で力尽き、学校を休むようになりました。
行くも地獄ですが、本人にとっては、将来に不安をいっぱい抱えて、孤独と絶望の中で休むも地獄です。学校からの支援はもちろん皆無でしたが、親としての支援も足りなかったと悔いています。
医療も含め、どこからも支援を得られず、至る所で人間不信だけを受け取って育った彼は今、精神障害者としてひっそりと生きています。
ぼくが不登校問題の解決をライフワークとし、不登校の鬼となったのはその贖罪のためです。
<不登校という希望>
たんぽぽ教育研究所には、子どもから中高年、高齢者まで様々な相談者が訪れてくれますが、最も多いのは、我が子が学校に行けなくなってあわてふためく保護者です。
どうしたらいいのですか、これが保護者が当然に抱く、共通する相談内容です。お話をじっくりお聴きして、ケースに応じて様々なアドバイスはするのですが、ぼくが心の底で思っていることは、ぜんぜん違うことですね。
それは、お宅のお子さんは、正しい選択をしたのですよ、ということ。
弱肉強食が公認され、生き馬の目を抜く過酷な競争社会、子どもらしい好奇心や想像力を伸ばすことなどかけらほども配慮されない退屈な授業、軍事教練に等しい部活動、子どもの人権を抑圧することを平然と行う生徒指導、これが現在の学校教育システムです。それを全力で叱咤激励推奨しているのが、現代の大人社会です。
こんな所に行きたくなくなるのは、人間として自然な発達をとげたい子ども達にとって極めてノーマルな反応です。こんな学校に平気で通える方がノーマルでないのです。
不登校はその意味で、非人間的な現代社会のおおいなる希望なのです。子ども達の勇気ある異議申し立てなのです。
私達の社会は、経済発展という虚構の豊かさを追い求めて暴走を続けています。このまま走り続ければ、人類は今世紀半ばには自然環境の破壊とモラルの崩壊の中で確実に滅びるでしょう。
もし、この事態を食い止める可能性があるとすれば、不登校、ひきこもりといったささやかで遠慮がちな形で異議申し立てする少数派の人々だけでしょう。
不登校という希望に、私たちはもっともっと広く深くたおやかな理解と認識を持つべきだと思います。
<市民の協働による不登校の検証>
今年、たんぽぽ教育研究所は、日本児童教育助成財団の支援をいただいて、不登校に関するヒアリング調査を踏まえたトータルな研究を計画しています。
 今回の研究では、当事者、支援の実践者、研究者が協力して、不登校の原因や背景、その本質的なとらえ方、具体的な支援のあり方、不登校が現代社会に提起している本質的な問題の掘り下げ、さらに、私達が直面しているこの国の教育や社会のあり方の問題も含めて、不登校問題に関心を寄せてくださる幅広い市民の協働による検証作業を行い、問題解決に向けた社会的な合意形成のできる方向性を見出したいと考えています。
そこから、この国が抱えている学力問題をはじめとする様々な教育課題の根本的な解決を展望することも視野に入れています。
この一連の研究活動が、関係者の協力によって実りあるものになり、一人でも二人でも、苦しんでいる子ども達や家族を励ますことができ、不登校問題に対する国民の理解が一歩でも二歩でも前進する契機になればと願っています。
不登校問題に関心のある皆様のご協力がいただければ幸いです。たんぽぽ教育研究所へのご連絡をお待ちしています。
メールアドレス:osaki@tanpopo-k.net  電話:088-855-4546
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不登校という希望

大崎先生、ご無沙汰しています。須崎市の深瀬です。南公民館でお世話になりました。今、須崎市教育支援センターで相談員をしています。
不登校・・問題は本当に深刻です。
明日は、センターの遠足で南地区の戸島(へしま)に、地域の漁師さんの漁船に乗船してまいります。あさりとり、海の生物探し、植物探し、また、648年の白鳳大地震のあとの遺跡堀。。盛りだくさん!!
昔はこの島に1000軒の家があったなんて・・・5メートル潜ると、、井戸が!!とどんなハプニングになるか!!
とにかく、通所生と保護者が元気になることを目標に課外活動を沢山します。また、卒業生も参加して、通所生との交流もしてくれるので、
感謝の気持ちでいっぱいです。
先生とも、一緒に課外活動したいなああ!また、お会いできることヲタの楽しみにしています。深瀬奈美

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